家庭内ハラスメントの種類や特徴は?夫婦間で起こるトラブル解決法は?

皆さんこんにちは、今回は「家庭内ハラスメントの種類や特徴」をはじめ、その場合に役立つ夫婦間で起こるトラブル解決法についてご紹介します。

この場合のハラスメントの種類としては主に「モラルハラスメント」などと言われますが、つまり「精神的に追い詰めること」を念頭に置いた上で、相手の言動をいちいち干渉するように責めていく・悩ませることを言います。

家庭内という小さなユニット(空間)ですから、このようなハラスメントによって傷付く土台はかなりのものとなるでしょう。

さて、この家庭内ハラスメント(モラルハラスメント)から逃れる方法・解決する方法には、一体どんな方法があるのでしょうか?

ぜひご参考下さい。

目次

家庭内ハラスメント(モラルハラスメント)の正体とは

まずは、「家庭内ハラスメント(モラルハラスメント)」が一体どんなものかについてご紹介しておきます。

基本的に「家庭内ハラスメント」というのは、この「モラルハラスメント」にほぼすべての内容を置き換えることができます。

この「モラルハラスメント」の特徴には、以下のような一定した言動が見られます。

・相手の言動にいちいち干渉し、自己主張を繰り返す

 

・相手が良かれと思ってしたことでも、あら探しをして、悪い方向へ持っていく

 

・自分なりの論理を立てて、相手の言動について「○○だから悪いでしょう?」と相手

を諭すように仕向けていく

 

・自分にとって興味がなければ、相手の言動をすべて無視する

 

・相手を困らせて喜ぶ

 

・相手の馬鹿にできるところを、とことん馬鹿にしていく

 

・相手をワザと怒らせる振る舞いをして見せる

一般的にはこんなところですが、一言で言えば「相手の嫌がることを無理やりにでもする」「相手に精神的苦痛を与える」といった行動になります。

なぜモラルハラスメント(家庭内ハラスメント)が起きるの?

とりあえず一番知りたい内容がこの点になると思いますが、モラルハラスメント(家庭内ハラスメント)というのは〝毎日のストレスの積み重ね〟によって起こります。

そのストレスの理由は人によってさまざまですが、一番多い理由は「自分の思い通りにならないこと」、「自分にとって喜ぶことを、相手がしてくれない」といった、理想と現実とのギャップによるものです。

またこの場合の「理想」というのは得てしてワガママから出ていることが多く、「自分はこうしてほしいのに…」や「なぜあの人はこんな時に限ってこういうことをするの?」などといった、自己中心的な考え方に偏っている傾向にも見られます。

自分の考え方・感じ方が、その相手からまるで無視されたような感覚を受け、その繰り返しによってストレスが溜まります。

そしてある時その感情が爆発してしまい、相手に食って掛かる形なります。

ここまでは、カップル同士の喧嘩や夫婦喧嘩によく見られるパターンですが、実はここからが問題なのです。

その食って掛かった時に、その相手がひるんでしまい、相手がそのまま無言で何の抵抗も示さなくなってしまうと、その時点から「慢性的なハラスメント」に変わっていきます。

このハラスメントが、いわゆる「モラルハラスメント(家庭内ハラスメント)」になっていくのです。



モラルハラスメントとパワハラとの違い

よく、「モラルハラスメント」と「パワーハラスメント(パワハラ)」を混同してしまう人がいますが、この2つはまったく違う特徴を持ち合わせます。

「パワハラ」の場合は主に、立場・権力・腕力を利用して、その〝力〟を笠に着る形でのハラスメントとなるため、逆に言えばその〝力〟を何らかの事情によって失ってしまえば、たちまちパワハラは消え去ります。

つまり「パワハラ」というのは、社会的立場や、男性と女性の性別の差などといった、世間で認められる倫理・常識をもとにしてなされる行為になります。

しかし「モラルハラスメント」の場合は、そもそも立場や権力によって相手を悩ます・いじめるという種類ではなく、まったく常識から外れたいやがらせ・行為になります。

この点で「モラルハラスメント」というのは、相手との関係を直接的に改善しなければ解決できず、その方法はかなり時間がかかるものになるでしょう。

一般的なパワハラには以下のような特徴があります。

・身体的暴力

・人間関係を混乱させる(村八分にする・派閥を作って責め立てるなど)

・膨大な要求を課して悩ませる

・無視する

・疎外する

「無視する」や「疎外する」という点ではモラルハラスメントの場合と似てきますが、人間関係の混乱や膨大な要求を課すなどというのは、主に会社で行なわれるハラスメントになります。

家庭内ではパワハラはあまり起きませんが、モラルハラスメントの方は家庭内で頻発している傾向にあります。

身体的暴力については、パワハラ、モラルハラスメントのどちらでも場合によっては起こりますが、基本的にモラルハラスメントというのは「倫理を無視した上でのハラスメント」となるため、どちらかと言うと〝精神的暴力〟になります。

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子供もモラルハラスメントの道具にされる

家庭に子供がいる場合には、状況によって、その子供も夫婦間のモラルハラスメントの道具に使われることがあります。

「あなたはお父さんとお母さんのどっちと暮らすの?」というセリフはよく離婚する際に聞かれますが、これもモラルハラスメントの類に含まれます。

つまり自分のほうに子供を味方として付け、相手を一方的になじるハラスメントになるのです。

この場合は夫婦間の問題になるので、それがハラスメントだと気付かないこともあります。「ただ自分なりに子供のことを考えた上でそう言った」としてしまえば、それは子供を道具に使うことにはならず、むしろ子供の将来を考えた上での行動になります。

この点がなかなか複雑です。

子供というのは夫婦どちらにとっても〝自分の子供〟となるので、その子供に〝裏切られた感覚〟を受けてしまえばその精神的ショックはかなり大きいでしょう。

場合によっては、この精神的ショックを利用してモラルハラスメントを実行する親もいます。



モラルハラスメントを解決する方法とは?

さて今回のメインテーマです。

モラルハラスメントの正体は「倫理から外れた行為」をもって相手を責めるため、その「倫理」をまず正すことが必要になります。

相手に間違った行為を理解してもらう

結論から言ってこのモラルハラスメントの解決法は、「論理的に相手を言い負かすこと」です。

もちろん家庭内ハラスメントになりますから、ただ喧嘩して終わり、というのでは解決にはなりません。

ですが、相手が間違っているのをわかっていながら、それでもなお自己中心的な倫理を押し付けて責めてくる場合、まずその倫理を打ち負かしておく必要があります。

・なぜそのような倫理感覚になったのか?

 

・その考え方が起きた理由と、その考え方の結論はどんなものになるか?

 

・あなたにそういうことを権利があるのか?

まずこの3点をメインに相手を逆に問い詰めてみましょう

すると相手は、もとよりメチャクチャな倫理観念(自己中心的な倫理)によってでしか主張していないので、正論は言えません。

言葉を詰まらせてしまうか、あるいは逆上してまた、自己中心的な倫理の上塗りをしてくるでしょう。

ここまでが第一ステップです。

モラルハラスメントの証拠集め

次に必要はことが、相手がモラルハラスメントをしている証拠の提示です。

ここでよく使われるのが、録音テープ・記録映像などです。

「動かぬ証拠」を押さえておき、それをしかるべき機関を通して訴え、モラルハラスメントをしている張本人である相手に突き付ける形になります。

この場合の「機関」というのは、DV相談ナビ、配偶者暴力相談支援センター、婦人相談所、よりそいホットライン、福祉事務所、法テラス、精神科のカウンセリングなど、その場合の窓口とされている所ならどこでもかまいません。最寄りの生活支援センターでも請け負ってくれるでしょう。

このような第三者を必ず仲介させておくことが大切で、それによって法的に安全に、またその後の生活の安定も約束されるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

モラルハラスメントというのは、いわゆる家庭内ハラスメント・家庭内暴力などと同じく、現代でも非常に多くの家庭内で見られる〝慢性的なトラブル〟とされています。

最近ではこの家庭内ハラスメントが延長する形で、特定の地域コミュニティや学校、また職場にさえも色濃く反映していると言われ、とどまることを知らないトラブルのように継続する傾向が見られます。

そのような多岐に渡るトラブル・ハラスメントだからこそ、なるべく早期の解決が必要となり、その場合・条件に応じた適切な行動が大切です。

もしこのような家庭内ハラスメント・モラルハラスメントで悩んでいる場合は、まず最寄りの相談窓口で相談してみましょう。

そのとき抱えている悩みを残らず吐き出すことで心が軽くなり、相手との円滑な解決法がすんなり見付かる場合も多々あります。

1人で悩みを抱えないで、とにかく相談できる人に悩みを聞いてもらうことから始めてみて下さい。

きっとその状況から何らかの進展が得られ、解決への一歩を踏み出せるでしょう。



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