今回は「仮面夫婦の修復は不可能かどうか」をピックアップして、その際の「子供のために家庭修復できる改善策」について具体的に検証していきたいと思います。
仮面夫婦という言葉はドラマや映画などでもよく聞かれますが、実際に結構多くの夫婦の間でも、この仮面夫婦の形が見られることがあります。
しかしその場合、子供にとってはどんなふうに映るのでしょう?
その点を含め、仮面夫婦から理想的な家庭に修復するための改善策をご紹介します。
ぜひご参考下さい!
Contents
仮面夫婦になる理由
まず「仮面夫婦」がどんなものかについて、一緒に見ていきましょう。
仮面夫婦というのはその名が示すように、「夫婦が正直な心に仮面をつけて、自分の本音をほとんど語り合わない状況」が見られることを言います。
つまり夫婦の仲が冷めきっている上で、別れない理由としては「何らかの特別な事情があるから」というだけの関係になります。
それだけ冷たい家庭環境が見られる夫婦関係になるので、その夫婦と一緒に生活する子供にとってはやはり、余程にツライ状況に置かれる場合も多いでしょう。
仮面夫婦になる理由としては、「夫婦間での会話が少ないこと」や、「夫婦の一方が夫婦関係を壊すようなことした」などの直接的なものもありますが、その他にも「自然に徐々にそうなってしまった」という複雑な理由もあります。
家族生活を長く続けていくうちに、段々家庭を守ることに疲れ始め、その上で夫や妻を演じること妻を演じることに疲れ果てることから、この仮面夫婦に行き着く場合もよくあります。
このような「仮面夫婦になる理由」を反省することは、仮面夫婦の状態から理想的な家庭環境・夫婦関係に戻すためのヒントが隠されていることもあるため、一度ゆっくり振り返ってみましょう。
仮面夫婦の子供はどんな気持ちでいるの?
先述でも少し触れましたが、仮面夫婦と一緒に生活する子供というのは、大変ツライ状況に置かれているものです。
その理由の多くは、「夫婦間がそうやって冷め切ってしまったのは、全部、自分が悪いのでは…?」と自己否定観が強くなることに見られます。
これは夫婦喧嘩が頻繁な家庭でも見られる子供の心理になります。
子供というのは「夫婦間のあり方」に非常に敏感なもので、もとからその夫婦に養われている身であるため、余計に「自分が悪い」といった否定観を膨らませる傾向があります。
仮面夫婦というのは、目立った喧嘩や暴力による疎外などはありませんが、見えないところでのギクシャク感・居心地が悪い雰囲気が充満する家庭を作り出す場合がほとんどです。
こんな家庭環境に育った子供は、どの場合でも性格が屈折したような感じになってしまい、素直に親や自分を愛せない性格を植え付けられることが多くなるでしょう。
仮面夫婦をどうやって修復する?
さて、仮面夫婦をもとの理想的な夫婦関係に戻すためには、具体的にどのようにすれば良いのでしょう?
これはひとえに、「時間を掛けてお互いに歩み寄る努力をするしかない」というのが正解です。
仮面夫婦というのは、それまでの長い経験によって形成される関係になるため、その状況から理想的な状況に戻す場合もまた、長い時間を掛けての修復が必要になります。
・お互いの距離を縮める努力をお互いにすること
・会話の回数を増やしていく
・レジャーに良く回数を増やしてみる
・子供と一緒に楽しむ時間を確保する
・他の家庭を参考にしながら、自分達のあり方を良い方へ変えていく
・夫は隠し事をしない
・妻は毎日きちんと料理や家事をすること
・家庭になるべく笑いを持ち合う
・共有できる趣味を持つこと
・情報収集によって修復方法を模索してみる
・友達に相談する
・カウンセラーに相談してみる
他にもいろいろありますが、まず「夫婦がお互いに努力すること」が最も大切です。
その上で、自分達がお互いに近寄れる環境・タイミングを定期的に確保しておき、そこで子供も一緒に楽しむ工夫をすることが重要になるでしょう。
子供のために仮面夫婦でいることは良いのかどうか
よく「私達は子供のために別れません」というセリフをサスペンスドラマなんかでも聞きますが、これは果たして良いことでしょうか?
先述しましたように、仮面夫婦が繰り広げる家庭環境というのは、子供にとっては非常に冷たいもので悲惨な場合が多いです。
物理的な障害はあまりないですが、それよりも空気的なギクシャク感が子供にとって耐えられないことも多く見られ、それによって家出したり、家庭内暴力の火種になってしまうこともよく見られます。
子供のために家庭環境を改善する場合、まず仮面夫婦でいることは「理想的」とは言えません。
これは子供にとって、一般的には「親が離婚することよりもツライ経験」になります。
理想的な家庭環境を作るためには、まず子供も含めて両親が一緒に楽しめることを見付け、それによって家庭の土台を作り上げることが必須となるでしょう。
「子供のため」と言うのは確かに親にとっては愛情に映りますが、飽くまで子供目線で物事を考え、子供の立場に立って将来を決めていくことが大切になるでしょう。
いつでも仮面夫婦になる可能性がある
仮面夫婦というのは、なにも特別な関係を指しません。
お互いがしばらくでも距離を置き、それによって会話の数が減ってくる場合も、仮面夫婦になる確率は普通に増えるものです。
つまり、誰でも仮面夫婦になる可能性はあるということで、その状態になった場合の改善策を各自で考えておくことが非常に大事になります。
そのための方法として、いろいろな情報を集めておき、「こういう時には○○する」、「こういう状況にならないよう日頃から△△しておくようにする」などの心得のようなものを、日常的に持ち合わせることが大切です。
普段から共通の趣味や話題を持ち、それを一緒に楽しむ時間を持っておくことも対策となるでしょう。
まとめ
仮面夫婦というのは「どんな夫婦・カップルでも簡単になる可能性のある関係」で、特別な関係を指すものではありません。
だからこそ、日頃から仮面夫婦にならないための環境づくり・改善策を知っておくことが大切で、イザという時に活用できるようにしておく準備が大切です。
子供がいる家庭では、この仮面夫婦による影響というのは非常に大きなもので、それが原因で子供の性格が歪んでしまったり、非行に走ってしまうケースもあるようです。
子供の立場からしっかりと考えた上で、自分達にとって理想の関係・家庭環境というのはどんなものなのか、その点を十分反省してみましょう。
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