今回は「親子(娘)関係がうまくいかない時の修復対策」をメインテーマに、人間関係の改善方法をはじめ、その修復に役立つ情報をご紹介していきます。
親と子の関係というのは、一見とても絆で深く結ばれている関係に見えますが、実はとても複雑なものです。
ずっと1つ屋根の下で一緒に暮らしていく上で、お互いの関係を意識し過ぎてしまう傾向もあるため、適切な改善方法が必要になります。
今回はいろいろな場面から「親子関係の修復方法」をご紹介していきますので、ぜひご参考にしてみて下さい。
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親と子の間に見られる気持ちのズレで起こる関係悪化
親子であっても、その気持ちは当然違います。
血がつながってるから、「きっと親子というのは考え方も感情のあり方も似ているだろう」と思う人が多いでしょうが、実際にコピー人間はいませんし、それによって人格も親子でバラバラです。
この人格が分かれている、という点に親子の間に見られる気持ちのズレが生じます。
親というのは子供に対して、あるていど「自分の理想」を押し付けてしまうものです。
特にそれが娘の場合ならなおさらで、娘には幸せになってもらいたいという気持ちが、息子の場合とはまた違った形で表れます。
とくにこの場合に多いのが、「幸せな結婚をしてほしい」という気持ちや、「グレないでほしい」や「女性らしくあってほしい」などという、女の子に対する特有の心配になります。
親としては娘にどうしても幸せになってほしいがために、時折り過度の心配をそのままぶつけてしまう場合があります。
それが子供(とくに娘)にとってはウザいのです。
「そんなに心配ばかりしなくても大丈夫!」「もうほっといてよ!」などと気持ちが爆発してしまうことも少なくありません。
子ども(娘)は程よく放っておくことも大切
女性の性質・気質はよく、動物に例えると「ネコみたい」と言われます。
これはあながち冗談ではなく、本当に似寄った性格の部分があるのです。
ネコというのは気まぐれな性格をしており、自分のペースで生活を楽しむ性質があります。
この性質は女性にも見られ、女性の場合はあるていど自立している強い部分があり、その上で、あまり人からかまわれることを嫌います。
これは女性特有の行動心理と防衛本能がなさせている性質で、自然に「自分のテリトリーは自分で守る」といった保守型の性質になってしまうからです。
「女性は家を守る」とも言われます。ネコはこの点で「人ではなく、家になつく」とも言われます。
これは古代からすでに立証されている性質(というか習慣)で、狩りに出るのは男性で、家を守っているのは昔から女性でした。
この「必要以上にかまわれるのが嫌い」というのは、自分の生活ペースは自分で守りたいという気持ちが強く働くためで、あるていどそっとしておくことも大事なのです。
子どもに理想を期待をし過ぎるのは逆効果
先でも触れましたが、子供というのは親から見れば「自分の理想の鏡」となります。
つまり、自分の夢を託す気持ちがあまりに強いばかりに、その子供の人生をあるていど決めてしまう傾向があるのです。
○○大学へ出て、○○会社という一流企業に勤めて、こんな習い事もきちんと習わせて、人付き合いが上手く、きちんと自分の敷いたレールを歩いていく素直な子供。
こんな理想を親は少なからず持っているため、子供の人格や性格を、完全に無視した行動を取ってしまうものなのです。
先の章で「あるていど放っておくことも大切」とお伝えしましたが、この点でも同じく、子供の人生はあるていど子供に決めさせることが大事になります。
こうしなさい・ああしなさいとずっと言い続けていたのでは、その子供にとって自分の人生は〝一体何のための・誰のための人生なのか!?〟と疑問になってきます。
その疑問を解決できないでずっと消化不良の状態でいると、次は親に向かって刃向かうようになります。
この傾向が顕著に出るのが、まず第二次反抗期です。
とくに思春期に差し掛かると、子供はいろいろな自覚の時期を迎えます。
その際、自分を見詰めるようになり、自分の人生について少し深く考えるようになってきます。
その場合に親は少し距離をおいて付き合うことも大切で、この距離はその場合、「子供を尊重する気持ちの表れ」として子供に伝えるべきです。
親しき中にも礼儀あり=親子間でも気をつける
「親しき中にも礼儀あり」ということわざがありますが、これは親子関係にとくに強く言われるものでしょう。
親子というのは誰よりも親しい仲になるため、まず他人とのセッションで必要となる〝遠慮すること〟がなくなります。
家族関係の中ではズケズケと物を言うようになったり、プライバシーを平気で侵害してしまう場合も多々あります。
しかし人間というのは、どんな場合・状況においても、「一人の空間を保ちたい」とするものです。それが必要だからです。
一人の空間というのは、いろいろな出来事を生活で味わった場合、それによって搔き乱されて疲れた心や体を〝もう一度リセットするための時間〟となります。
たとえ親子の仲であっても、これを邪魔してはいけません。
これも子供が思春期に差し掛かった時に非常に多く見られる問題で、それまで平気だった関わり合いが、急に問題になることがあります。
とくに娘の場合は(先述のように)自立心が強いため、自分の空間・時間・テリトリーを侵害されることを嫌います。
ですから親であっても、この「子供が持とうとしているプライベート空間」を邪魔しないよう配慮する必要があります。
親は子供を他人と比べないこと
「誰かと比べられる」という行為には、一方を持ちあげて一方を引き下げるという、優劣を決める動作が必ず含まれます。
比べられて良いほうに評価された人はいいですが、悪く評価された人にとっては、必ず劣等感が残るでしょう。
この劣等感というのは多少なりとも卑屈な心をその人(劣等とされた人)に持たせ、それによって素直さを半減させる傾向を持ちます。
これをしてはいけません。
親はよく、自分の子供を他人の子供と比べたがります。
「あの子はできるのに、なんであんたはできないの?」
こんな押し問答で、一日暮れてしまう場合もあるでしょう。
これで比べ続けられる子供のほうは、堪ったものじゃありません。
人はコピー人間がいないのと同じく、1人としてまったく同じ才能を持った人はいません。
つまりそれぞれがそれぞれの個性と才能を持ち、比べられる基準を持たない物同士ということです。
なので、「他人と比べる」という行為はまったく無意味な行為になります。
子供はこの〝無意味な行為〟に非常に敏感に気付くもので、なんで意味の無い比較をされなきゃいけないんだと、比較した親と自分を責めるようになるでしょう。
こうなると、なかなか関係の修復はむずかしくなります。
こうなる前に、他人と比べることの無益、比較の無意味さに気付きましょう。
子どもの良いところを認め、上手に褒めること
人間というのは、褒めること・怒られることによって成長します。
このどちらもが大切なもので、何かすごいことをした時にはきちんと褒め、悪いことをした時はきちんと叱ってあげることが大事になります。
思春期の前後では、特に女性の場合は心境が不安定になりがちです。場合によっては「他人に叱ってもらいたい」と思うこともあります。
これは確かに気まぐれな側面も見られますが、人とのコミュニケーションによって幸福を得ようとしている時の行動になります。
その場合、いつも自分を怒ってばかりの人・けなしてばかりの人に対してしまうと、それだけで「自分はダメな人間なんだ…」と落ち込んでしまうことになります。
この落胆は非常に速いです。
ですから「褒める時にはきちんと褒めてやる」という親の姿勢が大切になり、それはそのまま「子供を認めてあげる」という、子供にとってはとても嬉しい行為になります。
まとめ
いかがでしたか?
親子の関係というのは非常に微妙かつ複雑で、親子であるからこそ「相手のことがわからない」といった疎遠の関係になってしまう場合もあります。
身近過ぎることが、かえってお互いの気持ちを見えなくしているのです。
今回ご紹介しましたいろいろな方法ですが、どれも個別の状況によって変わってきます。またその前後の過程・状況によっても変わるため、飽くまで参考程度にとどめておいて下さい。
もしどの方法も通用せず、自分たちがどんな境遇にあるのかわからない場合は、「インド占星術」を活用してみると良いでしょう。
インド占星術では親子関係をはじめ、とくに身近にいる人とのセッションの方法を、非常に丁寧かつ実践的に教えてくれます。
親子関係というものは一旦こじれると、距離が近い分、なかなかその修復が遅い場合があります。
少しでも早く円滑な関係に戻したい時に、ぜひインド占星術をはじめ、いろいろな情報を活用してみて下さい。
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