皆さんこんにちは、今回は「愛情不足の子供の特徴とサイン」をピックアップした上で、そのような環境で育った子供は大人になるとどうなるか、どんな性格になるかという点に迫ってみたいと思います。
愛情不足という言葉は世間でいろいろな形で聞くと思いますが、具体的に子供にとっての「愛情不足」というのはどんな状態を指すのでしょう?
今回はその辺りに焦点を当てる形で、できるだけ簡潔かつ詳細にご紹介していきます。
ぜひご参考にしてみて下さい!
Contents
愛情不足の子は感情の表出が乏しくなる
よく「無関心で居る子供」という言葉を聞かれると思いますが、あのような状態もその過去において、この「愛情不足が大きく影響する成長過程」を踏まえている子供の特徴に見られます。
基本的に子供にとっての愛情不足というのは、その両親によって愛情が不足した成長過程が与えられるものですが、しかし成長していくにつれて、その愛情を与える対象は両親だけとは限りません。
一緒に遊ぶ友達や、また特定の交際相手となる恋人同士の関係における愛情不足も、子供の成長過程には大きく影響してくるのです。
誰でも子供の頃というのはとても純粋なもので、その心境の変化は本当に〝ちょっとした事〟で左右されてしまいます。
たとえば、自分が楽しくて、その楽しい気持ちを誰かに伝えようとした時、誰もその人の相手をしなかった場合には、その人は自分の気持ちが無視された…と悲しくなることがあります。
こんな場合でも「相手を自分と同じように楽しませたい」というその人の愛情が無視された衝撃を受けることになり、「他人からの愛情不足」、また「両親からの愛情不足」という形になります。
そしてこのような環境の中でずっと育ってきた子供の大きな特徴として、「表情が乏しくなる」「感情を表すことが乏しくなる」という状態が見られます。
この理由は、「どうせ自分が何かしたって(言ったって)、誰もまともに返答してくれない」という強い落胆と臆病の気持ちが膨らんでしまい、それによって自分の感情を封印する姿勢になるためです。
子供らしい特徴がなくなっていく
この場合の「子供らしい特徴」というのは、先述の「表情や感情の素直な出し方」に関係しますが、その多くは〝可愛らしさ〟や〝素直さ〟といった、子供特有に見られる純朴な特徴のことを指します。
何か話題を持ち掛けた時、普通の子供ならその話題・テーマに素直に反応し、喜ぶ時は喜び、また怒る時には怒ります。
でも、どんな話題を持ち掛けた場合でも一定の反応しか返ってこず、飽くまで冷静な判断をずっとし続ける子供というのは、愛情不足の家庭・環境の中でしばらくでも育ってきた可能性があります。
この場合の大きな理由には、幼少時に両親から「褒められた経験が無い事」や、また「いつでも正確に答えなければ怒られる」といった虐待に近い環境に育った事などに見られます。
「いつでもちゃんと答えなければ…」「まともな答えを言わなきゃ怒られる…!」といった不安かつ恐怖の心がいつでも顔を見せてくるため、その子供にとっては「質問や話題に素直に答える(感情的に答える)」という事が出来ない状態になるのです。
愛情不足の子供が見せるサイン
さて、今回のメインテーマに入っていきましょう。
愛情不足をずっと感じ続けた子供が見せるサインとは、一体どんなものでしょうか?
この場合、主に以下のような特徴・サインが見られるようです。
・わけもなく泣く
・わけもなく怒り出す
・すねた表情をいつまでも見せる
・無表情になる
・感情を出さなくなる
・他人に対して冷たい態度をワザと取る
・他人に対して無関心になる
・自分のカラに閉じこもる
・いたずらばかりするようになる
・両親や友達の顔色(機嫌)をすぐうかがうようになる
・自分の爪を噛んだり、髪をいじったり、ストレス解消のための行動に出る
・(場合によっては)失禁してしまう
・おもちゃを買ってと無心する
・何もかも自分でしようとする(自立心の強い表れ)
・プライドが異常に高くなる(保身のためと、寂しさを埋めるため)
・頭が痛くなる
・お腹が痛くなる
・何らかの体調不良を訴える(ウソの場合も含め)
・かまってほしい振りをし続ける
・友達の家に入り浸る
・家から一歩も外へ出なくなる
・勉強をする(振りを含む)
・何かにつけて論理的にしゃべろうとする
他にもいろいろな特徴やサインがありますが、だいたい目立つところではこんな感じです。
主に「もっと愛情が欲しい」というサインを出すために、普段は取らないいろいろな行動を取るようになり、そのどれもが少し際立った形になります。
またどの行動にしても「もっとかまってほしい」「甘えたい」と言うサインにもなるので、ちょっとかまってあげるだけで、その機嫌の悪さや怒りのボルテージがあった場合、すぐに解消されるでしょう。
愛情不足の子供が育つとどんな大人になる?
今回のもう1つのメインテーマです。
ずっと愛情不足の環境で育って来た子供が大人になると、果たしてどんな大人になっていくのでしょうか?
これは冒頭のほうでご紹介しましたように、まず無関心・無表情になったり、またちょっとした事で情緒不安定になってしまったり、あるいは友人関係にひどく敏感になり、友情・愛情を失うことに異常に怯えてしまう大人になってしまう傾向があります。
・空気が読めなくなる
・他人と取るべき関係のあり方がわからなくなる
・精神的なバランスが取りづらくなる
・他人の痛みがわかりづらくなる
・何事にも無関心になる
・表情が乏しくなる
・自分の意見を(とくに対面しては)言わなくなる
・SNSで自分の告白をするようになる
・ちょっとした(自分への)非難を聞くと激怒することがある
・ちょっとした(自分への)非難を聞くと激しい落胆を感じることがある
・精神的な安定を図るため、手近な物に頼り始める
・縁起を担ぐようになる
この場合は大きく2つのパターンが見られ、「人からの愛情・友情をとにかくたくさん欲しいと願う大人」になるか、「人からの愛情・友情を一切受け取れない大人」になるか、この両極端の形になるでしょう。
もちろん人によってはきちんとバランスを整え、人間関係を円滑に構築していける場合もあります。
ですがその場合でも、心のどこかに友情・愛情を受け取る際に〝臆病な姿勢〟が残されていることが多く、その臆病感はふいに出てきたりします。
愛情不足で育った子供が大人になると、その子供の頃に与えられなかった愛情を、もう一度ほしがる傾向が見られます。
そしてそれによって、自分本来の心の姿勢を崩してしまい、「寂しい気持ち」だけが膨らむ傾向がよく見られるのです。
愛情不足を補う方法ってある?
先述してきました「愛情不足で育った子供」「その幼少期を経て大人になった場合」に、その愛情不足感をどのように補い、治していくのか?という疑問ですが、この場合もちゃんと方法はあります。
人と場合(条件)によってその方法は変わりますが、その場合でも共通して見られる改善方法は以下のようになるでしょう。
・人とのセッションを定期的に取るようにする(SNSでもOK)
・自然を相手に物事を考えるクセを身に付ける
・人間関係だけがすべてではない、と自分に言い聞かせる(人間関係を図るための土台づくりのため)
・特定の恋人や親友を見つける(無理な努力は控えて)
・小説を読んだり映画を観たり、漫画を読んだり日記をつけるなどして、感受性を高める
・自分に合うコミュニティを見つけておき、そこでいろいろな人の境遇を知る
・何か自分の主義を持ってみる
他にもありますが、とにかく「自分に見合ったコミュニティに(定期的に)訪れ、そこでいろいろな人の境遇があることを知ること」から始めてみると良いでしょう。
この場合、〝自然を友達にする〟という方法があり、人間関係を人生のすべてと見るのではなく、あえて対人・人間関係から距離を置くことで、自分にとっての本当の幸せのあり方(リア充の持ち方)がわかったりすることもあります。
まとめ
いかがでしたか?
愛情不足の環境というのは、誰にとっても非常に身近な環境にあるものです。
ちょっとした親との感情のすれ違い、友人との気持ちの行き違いなどを感じた場合でも、その人にとっては「親や他人からの愛情を十分に受け取ることができなかった…」と落ち込んでしまうこともあります。
愛情というのは非常にデリケートなもので、昨日はそんな状態でも平気だったのに、今日になれば同じ環境に居ても辛くなることがあったりするものです。
しかしどんな場合でも、定期的に取れるコミュニケーションの場を作っておき、そこで「いろいろな境遇にある人の事」を知るだけで、心の中の葛藤が晴れたり、別の価値観を見つけられることも多くあります。
なので愛情不足を感じて落ち込んでしまった場合には、まず少しずつでも良いので〝アクション〟を起こしてみることです。
少し動いてみるだけで、次の瞬間にはまったく違う心境が芽生えることもあります。
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