インナーチャイルドとは?過去からの怒りを自分で癒す方法は?

皆さんこんにちは、今回は「幼い頃から持ち続けてきた辛い記憶」に関する
〝インナーチャイルド〟を取り上げ、
「過去からの怒りをどうすれば自分で癒すことができるか?」
といったその方法をご紹介していきます。

 

インナーチャイルドというのは誰でも持っている既存疾患とも言われ、
現代でも多くの精神医療分野で活用されています。

 

幼い頃に受けた心の傷・幼い頃に満たされなかった消化不良の満足感や感情などを基に、
このインナーチャイルドの傷は益々広がっていく傾向が見られます。

 

今回はこの「インナーチャイルドの癒し方」をメインテーマに、
できるだけ自分で克服するための方法を簡潔にご紹介します。ぜひご参考に!

目次

インナーチャイルドとは?

「インナーチャイルド」とは英語で「inner-child」と表記し、
文字通りに「あなたの中にいる子供」という意味になります。

 

つまり、〝あなたの中にまだ幼い頃の記憶が残っており、
それが理由で現在もその記憶を引きずっている〟という状態を指しています。

 

幼い頃に受けた心の傷や感情面の不満足などが原因となり、
このインナーチャイルドの傷はずっと残ります。

 

大人になっても子供の頃に培った感情はそのまま残ってしまうのが人間です。

 

そのため子供の頃の記憶が傷付き、
何とも言えない挫折感・絶望感を覚えることは、
上記の理由から見てごく自然のことになるでしょう。

 

このインナーチャイルドの傷を癒すのは、
確かに病理学の分野でもある程度の治療は期待できますが、
直接的に治せるのはやはり〝その人自身〟です。

 

一般的に人間というのは、
「5歳までの経験によって人格が形成される」と言われます。

 

この幼少時に自分が受けてしまった傷をどのように癒すかが
最大のキーポイントになり、
そのための工夫・アイデア・治療が必要になるのです。

インナーチャイルドが傷付く理由

インナーチャイルドが傷付く理由としてあげられるのは主に以下の点です。

・母親からの愛情を十分に受けられなかった

 

・父親との関わりがほとんどなかった

 

・家族団らんのひと時がなかった

 

・欲しい物をまったく買ってもらえなかった

 

・いつも一人で遊んでいた

 

・両親が教育熱心すぎた

 

・過保護すぎた

 

・欲しい物は何でも与えられていた

 

・怒られたことがない

 

他にもいろいろな例があげられますが、
とくに大きな理由は「親の愛情を十分に受けなかったこと」、
「怒られたことがないこと」、「いつも一人でいたこと」などにあります。

 

よく〝子供らしい生活をすることが大事〟などと言われますが、
このインナーチャイルドが傷付くのは、そのいわゆる
〝子供らしい生活〟を十分にできなかった場合に表れます。

 

インナーチャイルドは自分で治すのが最適

さて、先述では「インナーチャイルド」そのものについてと、
「インナーチャイルドが傷付く理由」をメインにご紹介しました。

 

ここからは、そのインナーチャイルドの負傷をどのように改善し、
またどんな改善方法がベターなのかについてご紹介していきます。

 

まずインナーチャイルドの傷を治すには、
「自分で治すこと」が最適の方法になります。

 

その理由は、インナーチャイルドがどのように傷付いていて、
またその傷をどのように治せばよいかということを、
自分が一番よく知っているからです。

 

精神カウンセリングなどを受ける場合でも、
やはり相手は先生という他人であり、
他人は本人の心の中を直接覗けるわけではありません

 

またいろいろな改善方法・治療方法を勧める場合でも、
それぞれの方法が具体的にどのような効果を示し、
どのように今後の改善につながっているのか、
それらを知るのもやはり自分以外にいません

 

勉強をするときと同じように、「どれだけ新しい情報を獲得したか?」
ということについては、本人以外、確実に把握できる人はいないのです。

 

インナーチャイルドの傷を治す場合も同じで、
この「新しい情報」をインプットしておきそれを治療薬の代わりとし、
その後の自分の心境の変化・精神的な揺れ動きをつぶさに観察することが大切です。

 

そう、ここで大切なのは「インナーチャイルドの傷を治すための新しい情報」です。

 

人の心も、いわゆるパソコンのアプリ更新と同じように、
次々に新しい情報を受けてレベルアップしていきます。

 

そのアプリをインストールするのも〝パソコン(この場合は自分)〟ですから、
他のパソコン(他人)にとっては無関係の出来事です。

 

つまりこの場合でも、
やはり「具体的に心身の傷を治すのは自分」という関係になるでしょう。

 

次章からはさらに突っ込む形で
「インナーチャイルドの傷の治し方」をご紹介します。

 

ぜひご参考にしてみて下さい。

 

ナチュラルな自分に慣れること

これは最も基本的な治療法になります。

 

インナーチャイルドの傷を受けた人というのは、
「今のままの自分では受け入れられない」
「今の自分のあり方を変えなければ!」
などと、自分を否定する形にあるものです。

 

まずはこの姿勢のあり方から変えてみましょう。

 

「今のままの自分でいても、誰からも何も言われない」
と大きく構える姿勢を心の中に作ってしまいます。

 

そう、この場合は視点を変えてみることが大事なのです。

 

ずっと〝自分だけを見詰めていた姿勢〟でいるため、
自分中心の視点になっていることが多いでしょう。

 

その視点を客観的な視点に置き換えてみて、
〝他人はどうなのか?〟を意識してみて下さい。

 

あなたも周りにいる他人も、同じ人間であり、平等です。

 

なぜあなただけが、
「今のままの自分ではいけない」と思い込むのでしょう?

 

周りの人たちはありのままの自分を堂々とさらけ出し、
そのまま順風満帆な生活を送っています。

 

悩み続けている自分を見て、
周りの人と同じように生きている自分をどう思うでしょう?

 

このようにちょっと客観的な視点を持ち、
「他人から見た自分」というのをテーマにした上で、
今の自分を受け入れながらも今後のあり方をどのように捉えるか
ポイントになります。

 

自分の価値に気付くこと

インナーチャイルドが傷付いている人というのは、
よく「自分の価値を何か置き換える」ということをします。

 

お金であったり社会的地位だったり学歴だったり、
また主義だったり趣味の種類だったり生活のあり方だったり…、
とにかく自分を投影できるものであれば何でも参考にし、
その対象に自分の価値を見出そうとします

 

これをしている内はいつまで経っても変化が起こせません。

 

インナーチャイルドの傷を治すということは、
そのままの(ナチュラルな)自分を認めることに他なりません。

 

なので、その自分の価値を他の対象に置き換えて安心を求めている以上、
その対象が何らの事情で失ってしまったとき、
また自分に価値を見出せなくなってしまいます。

 

この価値というのは心の移り変わりで変わるものなので、
毎日「価値基準が変わる」ということになります。
そんな不安定な状態では、やはりまた傷ついてしまう時が来るかもしれません。

 

まず自分に自信を持つことが大切で、その上で、
自分の生活や能力のあり方にそれなりの充実感を得ておくことが大切になります。

 

自分が何に怒りを感じるのかを把握する

インナーチャイルドの傷による影響は、
主にその人の〝怒りの感情〟に直接表れます。

 

先述しましたように、インナーチャイルドの傷というのは
「幼少期に覚えた不完全燃焼の心・不満足」によって得られるため、
大人になってその〝不完全〟〝不満足〟を一気に解決しようと感情を爆発させるのです。

 

あまりこれを繰り返していると、日常生活にまでその影響が出ることになり、
場合によっては人間関係・出世にも悪影響が出てしまうことになるでしょう。

 

まずはこの〝怒りの感情〟を抑えること・なくすことが重要です。

 

そのためには「なぜ自分が怒っているのか?」という、
その根本的な理由を突き止める必要があります。

 

この場合の自分でできるベターな方法(治療法)として、
以下の項目があげられます。

 

・自分の幼い頃のアルバムをゆっくりと見る

 

・自分が書いた小学校から中学校くらいまでの感想文を読み直す

 

・自分が幼い頃に集めていたオモチャを(ネット画像でも良いので)見て、その頃の自分を思い出してみる

 

・自分が幼少期にいた懐かしい場所へ実際に訪れてみる

 

他にもいろいろな方法がありますが、
とにかくこの場合は懐古主義に浸る姿勢を取っておき、
「自分のこれまでの軌跡をたどってみる」ということが大事です。

 

その上で〝幼い頃、自分はどのように育ってきたのか〟をまず確認し直してみて、
その頃の記憶を「懐かしい思い出」として捉えられるよう、
一定期間の努力をしてみることが大切です。

 

思い出にしてしまうことでそれまでの経験はカッコ付きの記憶となるため、
その過去の捉え方によってそれまでの記憶を思い出に置き換えることが可能になります

今の環境が恵まれていることを知る

幸せな家庭で生活している人でも、
このインナーチャイルドの傷によって心の葛藤や挫折・絶望感を背負っている人は多くいます。

 

そうした場合に効果的なのは、
「今の自分の生活環境が恵まれている」と、もう一度改めて確認してみることです。

 

たいてい悩んでいる人・挫折を感じている人というのは、
今の環境にある幸せ・恵みを無視して、その辛いことだけに集中し、
その怒りの感情が心を占領している状態にあります。

 

そんな心の姿勢では、たとえ今の生活環境がどんなに恵まれていても、
その恵みに感謝することはできないでしょう。

 

この際に大事なことは、
過去は過去、今は今と、
心の中できっぱり現在と思い出とを仕分けておく姿勢です。

 

今の環境が十分に恵まれていることに気付けば、
トラウマ的な過去の経験・インナーチャイルドの傷などは簡単に忘れられる場合があります。

 

続けられる趣味を見付ける

 

これは簡単に言えば「人間力を高める方法」です。

 

人間力というのは、
基本的に「その人だけが持っている実力や才能を伸ばすこと」で、
つまり自分の得意分野を見付け、
その分野で続けられる仕事を継続的にこなしていくことにつながります。

 

この場合、手っ取り早く人間力を高める方法にあげられるのは、
「自分の趣味を存分に楽しむこと、または仕事につなげること」です。

 

趣味というのは好きだからできることなので、
その趣味を仕事に置き換えることができればその仕事は一生の仕事になるでしょう。

 

ここがポイントで、
「その安定した仕事で自分の能力を十分発揮できる」と実感することができれば、
過去の自分のトラウマを簡単に克服するための土台ができます。

 

心休まる友人や恋人を作る

これはその人の心の状態や環境によって分かれますが、できるなら、
気のおけない友人や恋人を作って今の自分のステータスを変えてみるのも良い方法です。

 

気のおけない友人や恋人ができればまず「自分が必要とされていること」を実感でき、
その上で〝幼少時の心の傷を背負った自分〟も一緒に包容される充実感が得られます。

 

この「必要とされている」、「充実感を得る」ということがとても大切で、
この2つのキッカケを得るだけで、
インナーチャイルドの傷はすぐに癒される場合があります

 

インナーチャイルドの傷を治す際の注意点

先述では「インナーチャイルドの傷を治す方法」をご紹介しましたが、
ここで少しいくつかの注意点も一緒にご紹介しておきます。

 

・インナーチャイルドの傷はなくならない

 

・センチメンタルになる必要はない

 

・過去の傷を否定するだけでは解決しない

 

・怒りを解放するだけでは繰り返しになる

 

・次のステップにつなげることが大切

 

まずこの5点をインプットしておきましょう。

 

インナーチャイルドの傷と言っても、それは基本的に心の傷に過ぎません。

 

心の傷というのはなかなか治らないものです。

 

だからこそ、新しい情報・出来事・経験をどんどん自分に取り込んでいき、
その新しい状態によって傷を癒すことが大切になります。

 

この場合によく取られるのが「怒りを解放する」という発散的な方法ですが、
いくら発散する方法を工夫してみても、
その解放によって得られる充実はいっときのものです。

 

また心は揺れ動いて落胆を感じるもので、
その度にまた怒りを解放して発散するという、
堂々巡りになってしまいます。

 

インナーチャイルドの傷を治す際に大切なのは
「次のステップにつなげられる治療法」で、
「その後の生活に安定感をもたらすことで充実感を得られる」
といった継続的な治療法です。

 

この場合に一番効果的なのが「自分の人間力を引き延ばす方法」になります。

 

生まれ持った才能や実力を最大限に発揮できる趣味や仕事を探してみましょう。

 

それだけでインナーチャイルドの傷は半永久的に顔を覗かすことはなく、
その傷は心にあっても、常にその傷を克服できる状態を保つことができるでしょう。

 

まとめ「インナーチャイルドとは?過去からの怒りを自分で癒す方法は?」

 

いかがでしたか?

 

インナーチャイルドの傷というのは誰にでもあるもので、
これは主に幼少期に受けた心の傷が理由になっています。

 

・両親から愛情を受けられなかった

 

・十分に遊べなかった

 

・何かと物事を押し付けられることが多かった

 

・不満足ばかりが目立つ幼少期を送った

いろいろな環境によってその傷は大きくなるもので、
これらの幼い頃の環境・育ち方によって、
大人になってもその心の傷が残る状態がインナーチャイルドの典型的な症例です。

 

まずは自分に自信を持つことがポイントで、
そのためには「自分の実力や才能をどのようにすれば満足に発揮できるか」
ということを常に考えておくことが大切です。

 

・自分の価値を何かに置き換える

 

・身体的特徴や学歴をはじめ、社会的ステータスにコンプレックスがある

 

・完璧主義

 

・潔癖主義

 

・心のコントロールが上手くいかない(とくに怒りの感情)

 

・うつ病っぽいところがある

 

・ご飯を食べても美味しく感じられないことがある

 

・急に不安になる

 

・ひきこもってしまう

 

・理想の恋人や親友を空想で描き続ける

 

・コミュニケーションが上手く取れない

 

これらはインナーチャイルドが傷付いている人の一般的な特徴と言われます。

 

これらの特徴が少しでもある場合は、ここでご紹介した情報をもとに、
少しでも「自分に自信を持てる状態・環境づくり」をしてみましょう。

 

少しアクションを起こしてみるだけで、
それまでの失望感が幸福感に変わる場合が多々あります。

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