今回は「過去のトラウマが消えない…夢にも出てきて思い出す…対処法は?」と題し、「なかなか消えてくれないトラウマ」をどのように解消していけば良いかを具体的かつ簡潔にご紹介していきます。
「トラウマ」というのはいわゆる「PTSD」と呼ばれる「外傷性ストレッサー(心的外傷)」の事を指しており、「心的外傷後ストレス障害Post-Traumatic Stress Disorder」というフレーズで示されます。
このトラウマは過去にとてもショッキングな経験・嫌な体験をしてしまった場合に「心の中に残るもの」としてその人を悩ませ、本来なら悩まなくても良い物事で悩んでしまうといった、なんとも個人的な悩みに置き換えられることが多いです。
今回はその辺りの「トラウマ」そのものについての情報を含め、手っ取り早く克服できる方法をお伝えしていきますのでぜひご参考下さい。
Contents
トラウマってどんなもの?
トラウマというのは、その人にとって生命に関わるような危険な出来事・事件・とても強い心的衝撃をもたらす物事に出会った場合に「外傷性ストレッサー」という形で心の中にそのショックを呼び込んでしまい、その後もその体験を外傷として持ち合わせます。
この「トラウマを呼び込んでしまう体験」には、一般的に以下のようなものがあります。
・きわめてショッキングな自然災害:大地震・火災・竜巻・台風・洪水など
・社会で起こる事件や不安な出来事
・生命などが脅かされる危機や体験
・親しい人の喪失体験
これらの経験・体験というのはすべての人が日頃から背中合わせにあるものばかりで、誰にとっても〝他人事〟には出来ないものばかりになるでしょうか。
そう、トラウマ体験というのは、誰でもいつでもその心の中に深く抱え込んでしまっている物事や体験のことであり、常にそのトラウマになった場合の対処法を考えておく事・ストックしておく事が大切になるのです。
夢にトラウマ体験が出てきてしまう場合
さて、先述では「トラウマ」そのものについて見てきましたが、ここで「夢にトラウマ体験が出てきてしまう場合」について考えてみましょう。
トラウマというのは基本的に「心の奥底に根付いてしまうショッキングな出来事による傷」を指すため、その傷に影響された思い・空想・妄想が夢の中に出てきたとしても、それは何ら不思議なことではありません。
しかし、夢にトラウマが出てきてしまう・その夢でもう一度そのトラウマを体験してしまうというのは、いつでもそのトラウマの事を心が〝無意識に考えている・感じている・気にしている状態〟にあることがわかります。
つまり、トラウマを受けた大本の理由・体験が常に心の特定の部分を占めている事になるため、出来るだけ早い時期に解消してあげたほうが良いという事になります。
よく夢というのは、「その人が最も正直に考えている事・感じている事」が何の体裁も持たないままで出てくる映像と言われます。
その人の裸の状態の心が見せている映像ともなり、もしその夢の中でトラウマがひどくあなたを責めて来るようであれば、あなたはそのトラウマを恐怖している傾向があり、またそのトラウマを一刻も早く克服したい・解消したいと考えている証拠になります。
夢にトラウマが出て来た場合の対処法
さて、今回のメインテーマに入っていきましょう。
トラウマが夢に出て来るというのは、よほどそのトラウマに心が悩まされている証拠になります。
なので、一刻も早くトラウマ解消のための情報・ヒント・方法を得る事が大切となり、その解消できる状態にあなた自身が自分を育てていく事が第一ステップになるでしょう。
・過去の夢を見るということは、その夢の中で「過去を踏み台にして成長しろ」と言われているのだと思い込む
・「自分がそのトラウマで悩んでいる事」をまず受け入れる
・夢で見たトラウマの内容と自分との関係を、紙に書き出してみる
・夢は夢、と現実とはっきり割り切った考え方をしっかり持っておく(夢と現実を混同しない)
・初めから気にしない
・もう一度同じ夢を見た場合、今度はそのトラウマを夢の中で克服してやると意気込んでみる
夢というのは心で左右できる対象でもあるので、まずは「そのトラウマを自分で左右し、今度の夢では自分からトラウマを徹底的に解消してやる」と意気込んでみるのも効果的な方法となるでしょう。
さらにベターなのは、その夢の内容を紙にメモ書きしてみることです。
夢日記のようになりますが、日記というのはそもそも、誰かに自分の思いを告白しているような気分にさせることがあります。
この心の錯覚を利用する形で、トラウマによる悩みを誰かに告白し、心・気持ちのはけ口として(メモ書きを)利用してやる姿勢が大切になってきます。
またそうする事で「いま自分がどんな事で(実は)悩んでいるのか?」が正確にわかってくることもあるので、一石二鳥の成果を生んでくれるでしょう。
トラウマは飽くまで「気持ち次第で直るもの」と思い込むこと
トラウマというのは通常「幼少期の頃に罹りやすい心の病・気の病」と言われがちでもあり、基本的に大人になってから抱えるトラウマというのは直りやすいとされています。
大人の場合は子供の頃と違って、トラブル時の対応方法をしっかり心得ている事が多く、また他人に自分の心の悩みを打ち明ける場合でも、その表現法を(子供の頃より)多彩に身に付けている場合が多いです。
トラウマの基本的な直し方はまず「気分転換が大事」と言われるもので、とにかくそのトラウマによって悩んでいる事を〝心の中に溜め込まない事〟がとても重要になります。
悩みを心から解放してやることでたいていの人はまた新しい勇気を持つことができ、また情報収集によって「自分と同じような状態にある人」を知った場合、さらに自分の姿勢を丈夫に保つことができるようになります。
トラウマは必ずいつかは直ります。
そのための気分転換の方法も、必ずそのうち見付かるものです。
なのでまずは心を鷹揚に保っておき、あまり深く悩み込まないことが肝心なのです。
その「悩みを(誰かに)告白する姿勢」をもって気分転換の方法を多彩に用意することによって、トラウマは段々あなたのもとから去っていくことでしょう。
まとめ
いかがでしたか?まずトラウマというのは、いつかは必ず直るものです。
その事を念頭に留めておく上で、まずは心を鷹揚に保っておき、気分転換の方法を工夫しながらトラウマに悩まされ続けてきた自分を解放してやる事が大切です。
トラウマを完全に克服するには(人によって)時間がかかる場合もありますが、今回お伝えしました「トラウマ克服法」を少しでも早く生活に取り入れ、実践していくことによって、さらに早く解消することができるようになります。
ですが、トラウマを解消する場合はどうか焦らず、自分の状態を長い目で見守ってあげることが大切です。
今回ご紹介しました内容・情報をヒントにされ、また情報収集をしてさらに克服法をストックする上で、少しでも自分にとってしっくりと来る方法を見付けてみましょう。
そしてその方法を継続し、根気よく自分の心を癒していくことが大切になります。
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