子供の頃の記憶がない…その理由は?子供時代の記憶はどの程度あるもの?

今回は「子供の頃の記憶がない…その理由は?子供時代の記憶はどの程度あるもの?」というテーマで、「子供の頃の記憶はなぜ薄れてなくなるのか」という基本的な疑問から、子供時代の記憶はどの程度まで残るのかについてご紹介していきます。

子供の頃の記憶というのは誰でも、ある程度まで覚えているものですが、そのほとんどを忘れてしまっている…と言われます。

この経過には単純に記憶力の善し悪しに関わらず、すべての人に共通した記憶術の盲点があるようです。

ぜひご参考にしてみて下さい!

目次

子供の頃の記憶って何歳くらいまでが残るもの?

まずは一般的な「子供の頃の記憶」について見ていきましょう。

子供の頃の記憶というのは、いったい何歳くらいまでの記憶が残っているものなのでしょうか?

これについて考える場合、一般によく言われるものに「幼児期健忘」というのがあり、これは「人が生来持ち合わせている幼少期の記憶の持ち方」そのものになります。

つまりこの幼児期健忘というのは疾患ではなく、人が成長する過程に普通に見られるもので、誰もがその道を通って大人になっていくという形になります。

この幼児期健忘について言われる点では、まず「3歳までの記憶」を基点に考えられることが多く、3歳以前の記憶はたいてい忘れるもの・それ以降の記憶は残るもの、などとされます。

この理由には人体的な背景があり、つまり3歳までの子供の頭脳(記憶を司る海馬)が未発達であるため、記憶を残そうとしても残せない…覚えていることができない…といった形になります。

つまり、体が成長していないため記憶力もあいまいなモノとなってしまい、覚えたくても3歳までの記憶はそのまま忘れ去られてしまうことになります。

3歳以前の記憶も急に出てくることがある?

少し先述の補足のようになりますが、3歳を基点にした「幼児期健忘」を踏まえる上でも、その3歳以前の記憶が急に出てくることがあります。

これは誰にでも起こることで、いわゆるフラッシュバックするような感覚・デジャブを味わうような感覚をもって呼び起こされる場合が多いもので、「なぜ今頃になってこんなこと思い出すんだろう…?」と不思議になってしまう感覚にも襲われるものです。

人の心身はある出来事を経験すると、やわらかい粘土が外的刺激を受けたように、必ずその表面・中身に足跡が残されます。

つまり、3歳以前に経験した物事・出来事でも「それを経験した」という事には変わりないため、その経験が記憶となって不意に現れることは普通にあるのです。

このような記憶が現われる場合、その3歳以前に経験したのと同じような経験をした場合、その経験を連想させるような経験をした場合などがあげられます。

あとになって似たような経験をもう一度することにより、幼少時の経験がフラッシュバックの形で甦ってくる…という形になるでしょう。



人は一般的に何歳くらいまでの記憶を覚えているの?

これについてはまず「人それぞれによって変わる」という形になります。

つまり個性のあり方・個別によって変わるということで、たとえば「Aさんにとってはショッキングな経験なほど覚えやすい対象」であっても、「Bさんにとっては逆に何気ない経験ほど覚えやすい対象になる」ということが普通にあります。

この個別性を踏まえた上で、それでも平均的な人の記憶力の範囲というものはあるようです。

それは先述のように、まず3歳までの記憶をはじめ、4歳・5歳前後の記憶、はたまた1歳から2歳までの記憶にしても、それがとても興味を引かれた記憶であれば覚えていることがある、といった形になります。

なので、一概に「○○歳までの記憶をすべての人が覚えている」とは断定できませんが、とりあえずは3歳から4歳頃の記憶が最もさかのぼった時点での記憶となるでしょうか。

幼少時の記憶はたいてい夢に出てくる?

眠る時に見る夢ですが、この夢の内容に「幼少時に体験したあらゆる記憶」が凝縮して現れるという傾向があるようです。

夢分析の大家とも言われるジークムント・フロイト(オーストリアの精神科医)の報告にもこの傾向が言われます

「人というのは、眠っている時の心境を無防備にする傾向を持ち、その上で心身が受けてきたあらゆる過去の実体験をその夢の構成要素に仕立てている」

夢というのはその日その日の悩みやリアル体験をもって構成されるとも言いますが、遠い昔の記憶をその構成要素とする場合も普通にあるようで、その場合に〝幼少時(3歳以前)の記憶〟もその要素に組み入れる傾向が見られます。

なので、自分がもう覚えていない幼少時の記憶をやや強引に思い出そうとする場合、夢の内容を参考にしてみるのも(場合によっては)良いかもしれませんね。

夢の内容には、まったく知らない人が出てきたり、あるいは、まったく経験した事もない・行ったこともない境遇・場所が出てくることもあります。

もしかすると、そうした「未知の世界と思っていたもの」がそのまま幼少期にすでに体験していたモノかもしれず、先述しました「フラッシュバック」によって今頃にそれを見ているのかもしれません。

上記を踏まえ、「夢を追究して幼少期の記憶を探してみる」という方法も一興になるでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

今回は「子供の頃の記憶が薄れる理由」をはじめ、いつごろまでの記憶が残るものなのかについてご紹介してきました。

記憶というのは千差万別で変わるものですが、その記憶を留めておく頭脳・人体の発達というのは万人において共通のものです。

体がその記憶を留めておくのにちゃんと成長した状態なら記憶として残すことができ、まだ成長しきっていない状態にあればその記憶がなくなります(埋れてしまいます)。

時々その〝忘れられた幼少期の記憶〟はフラッシュバックのように出て来ることもあり、それがデジャブの感覚を与える実体験であったり、また夜眠っている時に見る夢体験だったりします。

現代の自分にやってくるいろいろな〝記憶の映り方〟をちょっと多角的に捉えてみて、自分なりの方法をもってその記憶を追究してみるのも面白いでしょう。




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