今回は「インナーチャイルドを癒す心理学の簡単ワークのやり方をご紹介」と題して、とくに「インナーチャイルド」の特徴や心理面での特徴をピックアップし、そこで言われる治療法や対処法などについてご紹介していきます。
「インナーチャイルド」というのは現代でも非常に多くの場面で取り上げられていますが、この「インナーチャイルド」、実は多くの人が自分の内に持つ〝もう1人の自分の姿〟に他なりません。
その辺りにも十分配慮して、今回ご紹介する情報をお役立ち情報にしてみて下さい!
Contents
「インナーチャイルド」とは?
まず「インナーチャイルド」について少し具体的に見ておきましょう。
インナーチャイルドというのは、「自分の中に居る子供の部分」の事を指し、つまり、「自分の心境・動作に子供っぽさを残しているもう1人の自分」の事を言います。
たとえば、「あの人って子供っぽいよね?」や「あの人は精神年齢が低いんじゃないか」などと言われる時でも、その人の中のインナーチャイルドの部分が大きく出てしまい、それが他人に評価されているに過ぎません。
しかしこの「インナーチャイルド」が人の心の中に現れる理由には、その人の幼年時代の記憶・体験・経過・実際に起きた出来事(いわゆる生活環境)が大きく影響しているため、その特徴がインナーチャイルドによるものかどうかを判断するのは、なかなか難しいです。
どうしても「自分の中のインナーチャイルド」が気になる場合は、カウンセラーに相談してみたり、自分の心の動きを冷静に観察するなどし自分なりのインナーチャイルドの特徴を確認してみて下さい。
とくに「インナーチャイルド」はたいてい誰でも持っている〝もう1人の自分の特徴(子供の部分の特徴)〟なので、恥ずかしがる必要はありません。
インナーチャイルドを癒すための心理学
それではここから本題のテーマに入っていきましょう。
まず「インナーチャイルドを癒すための心理学」についてです。
この場合の心理学というのは、なにも専門的な小難しい内容ではなく、皆さんが日常生活で味わっている感覚・心の突起・感情的な動きにすべて表れている内容を参考とします。
・誰かに甘えたくなった時
・誰かを頼りにしたい時
・何かわからないけれど、無性に寂しさを感じた時
・孤独感がなかなか抜けない時
・生活がマンネリ化して憂鬱になってしまった時
・誰かにかまってほしい時
・ワガママが出やすい時
・自分の主張や考えを誰かに聞いてほしい時(普段よりも)
・何かわからないけれど、恐怖感を感じてしまう時
・精神的なバランスが崩れている時
他にもいろいろな特徴がありますが、インナーチャイルドの特徴が出やすい時というのは心理学観点から見ても上記のような場合になります。
とにかく「誰かにかまってほしい・相手にしてほしい」や「自己主張を受け入れてほしい」といった甘えに近づく感覚が多く見られ、それと並行する形で、悲しみや恐怖感を強く感じてしまう傾向にあります。
そこで大切なのは、これらの自己主張・悲しさ・寂寥感・恐怖感・不安といったものを、なるべく軽減できる心理学的ワークです。
この場合に重要なワークとしてあげられるのが「認知行動療法」や「離人感を失くす方法」などで、つまり〝それまでの自分の経過・あり方を再認識し、自分がなぜそのように思うのか(感じるのか)を、自分で再分析すること〟が必要になります。
インナーチャイルドの見付け方
ここでもう少し、インナーチャイルドについての見方・認識の仕方について考えておきましょう。
インナーチャイルドはよく「過去を生きている(活動している)」などと言われ、その心理学的療法しても、まずは過去の行動分析・心理分析を基準に置き、その上で〝今後に役立つ生活基準・行動パターン〟の割り出しをしていきます。
インナーチャイルドが形成されるのは「その人の幼年時代の記憶」や「現時点までの自分の心のあり方・機敏さ」などによる刺激というように先述しました。
この点でも「インナーチャイルドが過去に居る」という事はよくわかる上で、その過去の自分を現在においてどのように扱うか、解決に導くかが重要ポイントになります。
ここで役立つのが「それまでの認識(物事の受け取り方)の変革」です。
それまで「こう受け取る・認識する」のが普通だとしていたその方法を、分析する時点で大きく変えてみる・その裏面を覗いてみる・別の的視点から評価してみるといった、客観的評価が大事になります。
インナーチャイルドを癒すための簡単ワーク(1)
さて今回のもう1つのメインテーマです。
先述では「心理学的な側面」からインナーチャイルドを癒すための方法・認識の仕方・解決法などをご紹介しましたが、ここでは「実際に行動する事」を基準に置いた方法をご紹介していきます。
・それまでの自分の認識のあり方を確認してみる
・同じ条件を自分に与えてみて、別の見方ができる訓練をする
・自分の喜怒哀楽に焦点を当ててみて、「なぜそう思うのか・感じるのか」を客観的に考えてみる
・SNSなどを利用し、別の人の(客観的な)考え方を取り入れてみる
・1つの問題(課題)解決の方法を、最低でも3つ以上割り出す訓練をする
・自分の現時点での悩みを、最低3つ以上メモに書き出してみる
・その書き出した悩みへの解決法を、まずは自分で3つ以上考えてみる
・次にSNSなどを利用して、その同じ悩み解決のための方法を、今度は客観的視点を利用した上で考えてみる
・そうして割り出した「解決法」を対照させてみて、「どちらに価値があるか」をじっくり考えてみる(すぐに答えを出そうとはしないこと)
・自分のアルバムなど昔を思い出させる物を何度も見直し、過去の感慨に(気が済むまで)浸ってみる
・過去と現在とが(時間の経過によって)変わっていることを認識する
・その「過去から現代までに変わったもの・変わっていないもの」を、自分なりに割り出す
・「なぜそれらが変わったか・変わらないのか」を具体的に考えてみる(この場合もSNSでの他人の情報を利用してかまいません)
まずここまでの過程を踏まえてみて下さい。
そして、過去から現時点にかけて、自分の思い出の中から「変わっていないもの」を見付け出してみましょう。
・子供の頃に感動した物事への見方(感動の受け方)
・子供の頃に観たテレビ番組や絵本などをもう1度振り返り、そこで得られる懐かしさをメモでもよいので文章にしてみる(視覚から認識するため)
・幼少期に育った場所へ実際に行ってみて、そこで得られる感動や思い出をメモしてみる
そしてこの3つの行動をワークとして取り入れ、子供の頃と変わっていない部分があれば、それだけをピックアップしてみましょう。
この場合は主に「特定の出来事・物体・情報などから受けた感動」がメインになるでしょう。
「感動」というのは子供の時でも大人になってからでも、その人を動かす原動力になるものです。
この「感動」のあり方に注目する上で、子供から大人にかけて、自分がどのように成長したかを確認します。
そして「変わらなかった部分」があれば、そう思う(感じる)感動の中に「あなたのインナーチャイルド」が潜んでいることになります。
インナーチャイルドを癒すための簡単ワーク(2)
先述では「あなたのインナーチャイルドを見付け出す方法」についてご紹介しました。
ここから「インナーチャイルドを癒すための簡単ワーク」の本題に入っていきます。
先述のワークで割り出せた「自分のインナーチャイルド」を確認できたら、次は「そのインナーチャイルドがどうすれば喜ぶか・満足するか・成長できるか」を考えてみましょう。
この場合は主に、3つの方法(ワーク)があげられます。
・自分のインナーチャイルドと向き合う時間を確保する(1日の内で)
・「他人と接する時」と「インナーチャイルドと向き合う時間」とを区別する
・インナーチャイルドに接する時間を楽しめるモノにする
基本的にこの3つの内容はすべて連鎖するワークになります。
つまり、「インナーチャイルドに自分が向き合う時間を作り、他人と接する時間・社会で普通に生活する時間とはっきり区別すること」がこのワークのポイントになります。
このワークを繰り返していくことによって、自然と「他人と共存する時」「インナーチャイルドを(自分で)癒す時間」とをはっきり識別する事ができ、さらに「インナーチャイルドと向き合う時間」を1つの楽しみの時間に置き換えることができるでしょう。
はっきり言いますが、インナーチャイルドを癒すのは、外部的な刺激ではなく「自分」です。
自分で心のバランスを図るように「インナーチャイルドの立ち位置」のバランスをしっかり取ってやり、安定した姿勢に置き換えることができれば、少なくとも他人と接する時点でインナーチャイルドがおもむろに出てくることはありません。
とりわけインナーチャイルドというのは、そのまま放っておいてもかまわないものです。
ですが、そうすることで「子供っぽい」や「精神年齢が低い」などの批評を買うのがイヤになることもあり、そのハードルを乗り越えるためのステップを自分のために確保しておいても良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?インナーチャイルドというのは、実は、誰でも持っているものなのです。
つまりインナーチャイルドというのは、「子供時代を過ごした人」であれば誰でもその頃の〝子供の頃の記憶〟を心の中に持つものであり、その「記憶」を母体に成長するのがインナーチャイルドとなります。
そしてインナーチャイルドがおもむろに出てしまうのは、「幼少期に子供らしい扱いを受けなかった事」や「親にあまりかまってもらえなかった事」「甘えられなかったこと」「子供の頃にしておけば良かったと思える事をしなかったこと」などがその理由にあげられます。
インナーチャイルドを癒す方法というのは、ズバリ、その「子供の頃に何らかの犠牲を払わされた自分」を癒すことになります。
まずは「自分がどんなインナーチャイルドを持っているか」を確認して、そのインナーチャイルドにとって必要な療法を見付けることが大切になります。
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