今回は「仮面夫婦が与える子供への影響と心理」についてピックアップし、その場合の子供に対する理想的な行動基準をはじめ、子供の前でどんなあり方が良いのかを検証していきます。
両親というのは子供にとって〝絶対者〟のように映るため、その両親が喧嘩したり仮面夫婦の関係になってしまったりすると、それだけで膨大な影響を受けるものです。
少しでも良い方向へ改善するためにも、自分達のあり方を好転させるきっかけをつかみましょう。
ぜひご参考にしてみて下さい。
Contents
仮面夫婦の家庭環境とは?
まずは家庭環境から「仮面夫婦の特徴」を見ていきましょう。
仮面夫婦の特徴でよく見られるのは「会話が少ない」という点です。
そのため、仮面夫婦が繰り広げる家庭環境というのはシーンと静まり返ったような、まるで生気を感じさせない空間が漂います。
そんな中で子供が育ってしまうと、それだけで覇気の無い子供、何事にも熱意を燃やせない子供、夢を持てない子供になってしまう可能性が高まるものでしょう。
また「自己主張ばかりする・相手の言い分を全否定する」というのも仮面夫婦の特徴にあり、この特徴によって、その家庭環境は常にギクシャクした感じになってしまいます。
いわゆる〝家庭不和〟の状態が続くことになるため、その家庭環境は子供にとっても心が休まることのないサイアクに近い環境になるでしょう。
お互いの言い分を聞き入れることが大事
仮面夫婦になる初歩的な原因としては、まず「自分の言い分がすべて却下される」「まるで主張を聞き入れてもらえない」といったことが続くことに見られます。
「どうせ何言ったって同じ…」といった諦めの感情が膨らんでしまい、その相手との会話を初めから諦めている状態が、この仮面夫婦の成り立ちに大きく影響している場合があります。
なのでまず、仮面夫婦の状態を治すためには「相手の言い分を聞き入れる体制を持つ」「会話の回数を増やすこと」「定期的にセッションを持ち合うこと」などが大切で、それによって少しずつ距離を縮める努力が必要になるでしょう。
仮面夫婦が子供に与える影響として多いのは、「子供に自己否定観を与えること」に始まり、とにかく子供の側で親への主張をストップしてしまう傾向が多く見られます。
この場合も上記と同じで、「どうせ何を言っても自分の意見は聞き入れてもらえない」という諦め感情が先行する形になり、子供みずからが殻に閉じ籠ってしまうケースがよくあります。
会話の回数を多くすること・相手の言い分を受容することは、これらの問題を改善するための近道となるので、まずは「会話」によってお互いの距離を縮める努力をしてみましょう。
仮面夫婦が与える子供への影響
仮面夫婦が子供に与える影響で大きいのは、やはり「自己否定観」です。
子供というのは両親が喧嘩したり不平を言ったり、また家出をしたりされた場合、すべて「自分が悪いんだ」と無意識のうちに決めてしまう傾向を持ちます。
これは「自分にとって両親の存在が大きい」という子供の心理による傾向・影響となるため、そんな状況でどんなに親が説得してみても、子供は無意識のうちに自己否定に走ってしまいます。
なので仮面夫婦が子供に与える影響を考える場合には、「その子供にとって親の存在はどんなものか」をしっかり受け止めた上で、子供の立場・目線で物事を決めていくことが必要になるでしょう。
・親の喧嘩は自分の責任
・自分さえいなければ両親は仲直りできる
・自分は邪魔だ
・自分がいなければ親は好きなことができる
・自分が家出でもすれば両親は楽になる
・両親のために自分は何も言わないほうがいい
・自分は居ても居なくても同じだ
・自分は両親から疎外されている
だいたいこのような感覚を子供は受けやすく、仮面夫婦の状態が長く続けば続く程、この心の傷は一層深まっていくでしょう。
子供の前で喧嘩するのはサイアク!?
よく「夫婦喧嘩で家出した」と言う子供の話を聞きますが、夫婦喧嘩というのは子供にとってどんなイメージで映るのでしょうか?
結論から言ってこの夫婦喧嘩というのは、子供の心境においては非常にショッキングな出来事になるでしょう。
この場合も自己否定観を植え付けられる経過が見られ、子供にとっては「自分が居なければ…」といったような親からの疎外感を受けてしまいます。
ただしこの場合はいろいろな状況が考えられます。
たとえばその子供が度量の大きい子であれば、その両親の喧嘩を見守ることもでき、その上で「自分が何とかしてやらねば」という新しい役割を負わされることもあります。
またもとから自立心の高い子供の場合では、親が喧嘩した時にこそその親に〝子供の部分〟を見ることができ、自分と対等の関係を想像しつつ、両親の間に立って仲裁するケースも増えてきます。
夫婦喧嘩というのは子供にとって「ショッキングな出来事」には変わりありませんが、その子供の成長具合・生来の性格などによって、その度合いは変わることがあります。
SNSを使って夫婦円満を図ることもできる?
最近とくに人気が出てきているSNSですが、このSNSを上手く利用することでも「家庭円満」を図るための土台を作ることができます。
この場合は〝気分転換〟を土台に敷いた方法になるでしょう。
または他人の目を上手く意識した上でのメリハリの付け方などになるでしょうか。
他人の介在をもって自分達のあり方を柔軟に捉え、その上で喧嘩や仮面夫婦への意識を変えていく方法になります。
フェイスブックやツイッターなどを利用して、自分達の普段の日常生活の模様を率先して公表したり、子供の成長ぶりを皆で見守ってもらう環境づくりをしてみましょう。
そうすることでまず「一人で悩む時間」が軽減され、自分達がまるで生活の主役になったような気分を味わえます。
これはその子供にしても良いメリハリになり、世間・世界に自分達のあり方・家庭環境を公表することによって〝孤独感〟を大きく減らすことにつながります。
さらに、他の人とのコメントや投稿などによってコミュニケーションを図ることもでき、良き相談相手をそこで見付けることもできるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
仮面夫婦が子供の心理に与える影響というのは、日常生活においては、非常に大きなデメリットになることが多いです。
なので、そのデメリットを回避するいろいろな方法のストックが大切で、それによって家庭環境のバランスを図っていくことが勧められるでしょう。
仮面夫婦というのは特別な関係を指すものではなく、誰でも陥ってしまう可能性があります。つまりそれだけ身近な関係になるでしょう。
だからこそ、その場合の回避法・改善策を事前に携えておくことが大切なのです。
子供がいる家庭はその子供のためにも、理想的な家庭環境をいつでも維持できる方法を見付けておきましょう。
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